クローンの人々の逝く世界は…
TBSドラマ「私を離さないで」イギリスの小説家、カズオ.イシグロ氏の原作をドラマ化したものだ。
観られてる方も多いかと思いますが、かなり深い問題作ですね。一言に”問題作”というだけで片付けられない、何だろう…心の一番奥の、感情の血管が最もたくさん張り巡らされてる所を、手加減無しにグリグリえぐられる…そんな思いになります。
蜷川幸雄先生演出で、舞台化もされていたんですね。
「臓器提供」という目的だけの為にクローンで作り出された人達。遺伝子組み換えで、生殖機能は奪われている。クローン同士で交わり増殖しないためだ。増えれば人類に反逆してくる危険性があるという理由で….「ターミネーター」しかりだ….そんな彼らに感情が有るのは辛い事。何故なら、老いて死ぬという人生の選択は無い。将来の夢を持ったところで成れる筈も無い。全ての臓器を提供してしまえば人生は終わる。その人生しか選べないのだ。
イギリス映画版
彼らが育った学園の園長先生は、彼らが12歳になった時、「あなた達は、”天使”なのです。”提供”という崇高な使命を持った”天使”なのです!」と説く…..「なんて偽善的な!非道な事をキレイごとで無理矢理ねじ込めようとしてる!」と一瞬憤りを感じたが、彼らの運命を考えたら、彼らがそう思える事は、”終わる”時の救いになるのかもしれないとも思った。
神のルールに反した創造
彼らにとって、一つ一つ奪われながらも、少しでも長く生き長らえた方が良いのか?それとも、1度に奪われ終わった方が幸せなのか?いずれにしても、気になる事は、彼らは死んだら「何処」に行けるのかという事だ。動物は、人の様に、霊は持っておらず、魂と肉体だけだと聞いた事がある。彼らも同じ形の存在で、この世だけで人生が終わり、死後の世界には存在しないのであれば、地獄や天国の何処かのエリアに行く事もない。でも「人」ならば、霊を持っている事になるから、死後は霊として何処かに行く事になる訳で…..でも、神様の決めた造られ方でない彼らは、行ける所があるのだろうか。何処へ送られるのだろうか。
(創世記9:1)『それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。」』
このルールから反している。創造主なる父なる神が、アダムの肋骨からイブを造られた事とも違う。そして、その目的も。あくまで小説、ドラマのお話ではあるのだが….3月4日放送回で、美和(水川あさみ)が逝った時…..改めて考えてしまった。「命」とは…..「生」とは…..そして、「愛」とは……いつになくちょっと重い話題になってしまいましたが、全ての動機は「愛」であって欲しい。それは神様の御心にかなった「愛」であって欲しい。そう感じたからであります。
◉B.B Wonderlandイベント情報
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【Bless The Lord! おやびん日記】
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